KDPリファレンス

Amazon KDPのすべて

Kindle Direct Publishingの実用的なリファレンス。ロイヤリティの明確な計算。ASIN、ISBN、KENP、BISACの真の定義。KDPセレクトへの正直な回答。マーケティングコピーではなく、本を出版したい著者のために作成。

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165,000
「amazon kdp」の月間検索数
60,500
「kindle direct publishing」の月間検索数
70%
電子書籍ロイヤリティ(価格 $2.99〜$9.99)
$0
KDPでの出版費用

最終確認日: 2026年5月. 読了まで約18分。目次を使ってジャンプしてね。

Amazon Kindle Direct Publishing(通常KDPと表記)は、個人著者や小規模出版社向けにAmazonが運営しているセルフサービス・プラットフォームだ。原稿と表紙をアップロードして価格を設定し、カテゴリーを選べば、約72時間以内に世界中のAmazonストアで君の本が販売される。申し込みやエージェント、門番のような審査、最低注文冊数などは一切ない。権利は君が保持し、収益の大部分も君の手に残る。

KDPは2007年に初代Kindle電子書籍リーダーと同時に開始された。当初Amazonはこのプログラムを「Digital Text Platform」と呼んでいたが、2011年にKindle Direct Publishingへと改称した。2017年にはAmazonの子会社だったCreateSpaceがKDPに統合され、オンデマンド印刷のペーパーバックが登場。2021年にはハードカバーがベータ版として追加され、2023年に全世界で利用可能になった。このプラットフォームはAmazon.com Services LLCによって所有・運営されており、Amazonの他の拠点と同様にシアトルに本社を置いている。

プロの著者がKDPを重視する理由は、その圧倒的な市場シェアにある。信頼する調査手法にもよるが、米国の電子書籍市場におけるAmazonのシェアは65%から80%の間と推定されており、KDPはKindleへ直接出品できる唯一のルートだ。Apple Books、Google Play Books、Kobo、Barnes & Noble Pressを合わせても、残りのわずかなシェアを分け合っているに過ぎない。もしKDPを避けて他のプラットフォームだけで出版するなら、一文字も書かないうちに英語圏の電子書籍市場の約4分の3を捨てていることになる。

このページは、プラットフォームに関する百科事典的なリファレンスだ。ロイヤリティが実際の数字でどう計算されるか、各略語の意味、7つのキーワードと2つのカテゴリー枠の仕組み、KDPセレクトの90日間独占契約に価値があるケース、そしてページ数に応じた価格設定の考え方を解説している。以下の各セクションからは、より詳細な記事へリンクしている。もし5分しか時間がないなら、収益に直結する「セクション2:ロイヤリティ」を読んでみてほしい。

1. Amazon KDPとは何か

Kindle Direct Publishingは、出版プラットフォーム、販売チャネル、そしてオンデマンド印刷のフルフィルメント・ネットワークが1つのアカウントに集約されたものだ。Amazonで買い物をする時と同じ認証情報でサインインし、kdp.amazon.comでKDPに切り替えれば、すぐに君も出版社になれる。管理画面は「本棚」と呼ばれている。そこから、Kindle電子書籍、ペーパーバック、ハードカバーの3つの製品タイプを作成できる。それぞれは個別の出品物だが、Amazonは「シリーズ」や「関連本」という内部の仕組みを使って、それらを同じ商品ページにリンクさせている。

KDP上の電子書籍は、内部的にはKindleファイルとして保存される。Amazonは長年古い .mobi 拡張子を使用していたが、その後 KF8 と呼ばれる形式に移行し、現在は KFX を使用している。君がこれらの形式を直接目にすることはない。君が .epub、.docx、またはKindle Createのパッケージをアップロードすれば、Amazonのサーバー側で変換される。ペーパーバックは、注文から約72時間以内にAmazonのオンデマンド印刷施設(ケンタッキー、ネバダ、サウスカロライナ、イギリス、ドイツ、ポーランド、オーストラリア、日本など)で印刷される。ハードカバーも同じネットワークで処理されるが、選択できる判型は少なめだ。

KDPではないもの:それは「独占」ではない。KDPの出品は、デフォルトでは非独占だ。同じ本をApple Books、Kobo、Google Play、Barnes & Noble Press、あるいはDraft2DigitalやIngramSparkのようなアグリゲーターを通じて同時に販売できる。KDPが独占を求めるのは、電子書籍を「KDPセレクト」(90日間の任意加入プログラムで、Kindle Unlimitedに含まれるもの)に登録した場合のみだ。紙の書籍については、独占販売を求められることは決してない。

2. KDPのロイヤリティの仕組み

KDPのロイヤリティ計算が複雑に見えるのは、Amazonが電子書籍とペーパーバックで異なる計算式を使っているからに過ぎない。この2つを分けて考えれば、単純な算数だよ。実際の数字を使って両方を詳しく見ていこう。

電子書籍のロイヤリティ:35%と70%の区分

Kindle電子書籍のロイヤリティ率は、35%か70%のどちらかになる。本をセットアップする時に君が選ぶんだ。当然70%の方が魅力的に見えるけど、それには条件がある。70%を適用するには、米国での販売価格を2.99ドルから9.99ドルの間に設定する必要がある(他国のマーケットプレイスでも同様の価格帯)。また、ファイルサイズに応じて1メガバイトあたり0.15ドルの配信コスト(Amazonの通信料)が差し引かれ、Kindleオーナーライブラリーでの貸出を許可しなければならない。2.99ドルから9.99ドルの範囲外の価格設定だと、自動的に35%になり、配信コストはかからないよ。

実際の計算式は、70%の場合:ロイヤリティ = (販売価格 − 消費税等 − 配信コスト) × 0.70。35%の場合:ロイヤリティ = 販売価格 × 0.35。例えば、米国で4.99ドルの2MBの電子書籍なら、(4.99ドル − 0.30ドル) × 0.70 = 1部あたり3.28ドルの利益になる。同じ本を35%で売ると4.99ドル × 0.35 = 1.75ドルだ。ほとんどの小説作品では、70%を選んだ方がお得だね。

ペーパーバックのロイヤリティ:60%から印刷コストを引く計算式

ペーパーバックのロイヤリティ計算は全く別物だ。ロイヤリティ率の区分はなく、計算式は「ロイヤリティ = (販売価格 × 60%) − 印刷コスト」となる。60%という数字は固定だ。印刷コストはページ数、インク(白黒かカラーか)、用紙タイプによって決まる。例えば、6×9インチの白黒・白紙のペーパーバックなら、Amazonは現在、固定費0.85ドルに1ページあたり0.012ドルを加算している。280ページの小説なら、印刷コストは0.85ドル + (280 × 0.012ドル) = 4.21ドル。これを14.99ドルで売れば、君のロイヤリティは(14.99ドル × 0.60) − 4.21ドル = 4.78ドルになる。もし9.99ドルで売ると、利益はわずか(9.99ドル × 0.60) − 4.21ドル = 1.78ドルだ。ページ数は、低価格で長い本を出す時に利益を削ってしまう隠れた変数なんだ。

ハードカバーの場合は、製本費用として印刷コストに一律7.00ドルが上乗せされる。プレミアムカラーの用紙を使うと、ページ単価は約2倍になる。「拡大販売(Expanded Distribution)」を使えば、Amazonの卸売パートナーを通じて書店や図書館にも販売できるけど、ロイヤリティ率は60%ではなく40%になり、そこからさらに印刷コストを払うことになる。個人作家にとって拡大販売はあまり割に合わないことが多い。IngramSparkの方が卸売条件が良いからね。

Kindle Unlimited:読まれたページ数に応じた支払い

電子書籍をKDPセレクトに登録すると、Kindle Unlimited(KU)やKindleオーナーライブラリーからも収益を得られる。KUは「1冊貸し出すごと」ではなく、「実際に読まれたページ数」に応じて支払われるんだ。これはAmazonが「Kindle Edition Normalized Pages (KENP)」と呼ぶ基準で計算される。1ページあたりの単価は、全世界のKU基金を全作品の総既読ページ数で割って決まるため、月ごとに変動する。これまでは1ページあたり0.0040ドルから0.0048ドル程度で推移しているよ。350ページの小説が最後まで読まれると、およそ350 × 0.0044ドル = 1.54ドルの支払いになる。月に1,000回読まれれば、シリーズ作品を持つ作家にとってKUは大きな収入源になるはずだ。

3. KDP vs 商業出版

正直なところ、この2つの道は重視しているものが違うんだ。KDPはスピード、コントロール、そして1冊あたりの利益率を最大化する。一方で商業出版は、印税の前払い、書店への流通、そして社会的ステータスを重視する。多くの個人作家は、KDPの方が1冊あたりの稼ぎが多く、3冊以上のバックリスト(既刊本)を持つようになると総収益でも上回ることが多いよ。

Amazon KDP商業出版
出版までの期間ファイル完成から72時間以内契約締結から12〜24ヶ月後
前払金(アドバンス)$0デビュー作の場合、一般的に$1,000〜$50,000
1冊あたりの印税(電子書籍)販売価格の70%純利益の25%(販売価格の約12%)
1冊あたりの印税(紙書籍)販売価格の60%から印刷コストを引いた額販売価格の7.5%〜10%
権利君がすべての権利を保持する出版社が契約期間中の権利を保持する
書店流通オンラインおよび特別注文のみチェーン店での棚割り・陳列
編集とデザイン君が外注するか、自分で行う出版社が提供する

4. なぜ著者はKDPを選ぶのか、そして選ぶべきではない時とは

著者がKDPを選ぶのは、収益計算が合理的だからだ。伝統的な出版でデビューした小説家は、$14.99のハードカバーが1冊売れるごとに約$1.25を稼ぐ。同じ著者がKDPで$14.99のペーパーバックとして販売すれば、$4.78を稼げる。伝統的な出版で$50,000の印税を得るには40,000部売る必要があるが、KDPなら10,500部で済む。エージェントへの手数料や海外権利の分配がなく、既刊本の印税率が18ヶ月後に下がることもないため、シリーズ本が増えるほどその差は広がる。

KDPは改善のスピードでも勝っている。正午に表紙を変更すれば、午後2時には商品ページに反映させることができる。99セントのセールを実施したり、Kindleカウントダウンキャンペーンを行ったり、火曜日から木曜日の間に紹介文を書き換えたりすることも可能だ。伝統的な出版社は四半期ごとの会議サイクルで動いている。レビューデータや広告費を頼りに活動する現役の著者にとって、このスピード感は前払金以上の価値がある。

KDPが適さない状況は3つある。1つ目は、書店への陳列(サイン会ツアーや個人書店の棚への配置)が目的の場合だ。これには伝統的出版かハイブリッド出版の契約が必要で、Amazonの「拡大流通」では物理的な書店の棚に大規模に並べることはできない。2つ目は、フルカラーのイラストが多用される本(画集や写真集など)の場合だ。KDPの印刷コストでは採算が合わなくなるため、IngramSparkや提携印刷所を通じたオフセット印刷が望ましい。3つ目は、執筆中の生活費としてどうしても6桁(数十万ドル)規模の前払金が必要な場合だ。KDPは事前にお金を出してはくれない。それ以外のケースでは、すべてKDPに軍配が上がる。

5. 基本事項:ISBN、ASIN、ファイル形式、KENP、BISAC

次に進む前に、これら8つの用語を覚えておこう。このページの残りの部分は、これらの用語を理解していることを前提としているよ。各用語は用語集の詳しい定義にリンクしているんだ。

用語ISBN vs ASIN用語ASIN用語ACX用語BISACコード用語EPUB形式用語MOBI形式用語KDP本棚用語KDPジャンプスタート用語KDP価格設定ページ用語Kindle Create用語KDP印刷オプション用語Kindle Vella用語KU既読ページ数用語Amazonなか見!検索
  • ISBN vs ASIN
  • ASIN
  • BISACコード
  • EPUB形式
  • MOBI形式
  • KU既読ページ数
  • 本の判型
  • Kindle Create
  • 自費出版の本の ISBN
  • プリントレプリカ vs リフロー形式

6. ロイヤリティと価格設定の詳細

KDPでの価格設定は、単なる仕様というよりは「レバー(調整手段)」のようなものだよ。価格帯とページ数の計算を理解すれば、目標とする月収を達成するために意図的にレバーを動かせるようになるんだ。これらの深掘り記事では、各レバーについて解説しているよ。

  • KDP ロイヤリティの仕組み
  • 電子書籍の価格設定戦略
  • 2026年の KDP 価格設定
  • ペーパーバック vs ハードカバー
  • Amazonでの出版費用
  • 個人出版にかかる費用
  • KDPのロイヤリティ支払時期
  • Amazon KDP の税金
  • KDP収益ケーススタディ

ロイヤリティを計画しよう

価格を設定する前に、君の本の具体的な数字でシミュレーションしてみよう。この計算機なら、35%と70%の価格帯、ペーパーバックのページ数、KENP、そしてKUの予測をすべて1つの画面でモデル化できるよ。

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7. 出版までのステップ・バイ・ステップ

ファイルの準備ができていれば、KDPアカウントの設定、原稿のアップロード、そして出版開始まで、集中して作業すれば3時間ほどで完了するよ。これらのガイドでは、各工程について詳しく説明しているんだ。

  • Amazon KDPとは?
  • Amazon KDPの仕組み
  • Amazonで本を出版する方法
  • Amazonでセルフ出版する方法
  • 無料で出版する方法
  • Amazon KDP出版ガイド
  • KDP向け本のフォーマット方法
  • KDPフォーマッター
  • KDP 表紙計算ツールガイド
  • KDP 表紙でよくある間違い
  • 出版後にKDP本を編集する方法
  • KDP で拒否された原稿の修正方法
  • 出版済みの KDP 本を更新する
  • KDP AI開示ポリシー
  • KDP 表紙テンプレートのダウンロード

8. KDPでのマーケティングと成長

本を出版した後のKDPでの見つけやすさは、3つのレバーによって決まるよ。キーワード(7つの枠)、カテゴリー(16,000以上のBISAC主題から2つ選択)、そして広告(Amazon Advertising)だ。著者セントラル、シリーズマネージャー、A+コンテンツ、なか見!検索がそれを支えるインフラになる。これらのガイドで各レバーをマスターしよう。

9. KDP Selectか、それとも幅広く販売するか

KDP SelectはAmazonの90日間独占販売プログラムだよ。90日間、他のストアで電子書籍を販売しない代わりに、5日間のKindleカウントダウンキャンペーンや無料キャンペーン、Kindle Unlimitedのロイヤリティ、そしてオールスターボーナスの対象になるんだ。幅広く販売する(Going wide)とは、他のすべてのストアに掲載することを意味するよ。どちらが正解かは、君のジャンルや読者層、そして複数の管理画面を運用する意欲次第だね。これらの記事でメリットとデメリットを比較してみよう。

  • KDP セレクトのメリットとデメリット
  • Kindle Unlimited戦略
  • Kindleカウントダウンディール
  • KDP無料キャンペーン
  • KDP vs IngramSpark
  • KDP vs Apple Books
  • KDP vs Kobo
  • Amazon KDP vs Barnes & Noble Press
  • Amazon KDP vs Medium
  • KDP vs 商業出版
  • IngramSpark vs BookBaby
  • Google Play Booksでの出版
  • Audibleで出版する方法
  • ACXの代替サービス
  • Findaway Voices vs ACX
  • オーディオブックのナレーターを見つける方法
  • 個人出版者のためのオーディオブック市場
  • Walmartでのセルフパブリッシング
  • KDP 国際マーケットプレイス
  • 日本での Amazon KDP
  • 多言語での出版ローンチ
  • 個人出版 vs 商業出版
  • Amazon KDP カスタマーサービス
  • KDP Discord vs AIWriteBook

10. ツール、計算機、収益計算

価格設定、ページ数、表紙の裁ち落とし、背表紙の幅、シリーズの収益などは、出版前にすべてモデル化できるよ。これらの無料ツールを使えば、サイトを離れることなく計算ができるんだ。

11. KDP用語集

KDPの管理画面やヘルプセンター、そしてこのページに登場する略語やプラットフォーム特有の用語をまとめたよ。各項目から詳細な定義にリンクしているんだ。

ISBN vs ASINASINACXBISACコードEPUB形式MOBI形式KDP本棚KDPジャンプスタートKDP価格設定ページKindle CreateKDP印刷オプションKindle VellaKU既読ページ数Amazonなか見!検索「この商品を買った人はこんな商品も買っています」アルゴリズムAmazon売れ筋ランキング低コンテンツ本中コンテンツ本ノーコンテンツ本Amazonでの予約注文本の判型AI生成 vs AIアシスト
  • Amazon KDPは無料?
  • Amazon KDPはやる価値がある?
  • Kindle Direct Publishingはやる価値がある?
  • KDPを使わずにAmazonで本を売る方法
  • Amazonで出版して稼ぐ方法
  • セルフ出版で稼ぐ
  • Amazonセルフ出版のコツ
  • 本からの不労所得
  • AmazonでのAI生成本:法的ガイドライン
  • 個人出版の成功事例
  • Kindle Direct Publishingハブ
  • KDP 印刷の品質
  • KDPハードカバーガイド
  • 絵本のフォーマット方法
  • Amazon で詩集を出版する
  • Amazon で塗り絵本を出版する
  • KDP 塗り絵本ビジネス
  • KDP 塗り絵本のニッチ
  • ローコンテント本のニッチ
  • ローコンテンツ vs ミディアムコンテンツ
  • KDP 表紙作成ソフトの比較
  • KDPでのパブリックドメイン本
  • ペンネームで執筆する
  • 2026年の塗り絵本収益
  • 2026年のKDP成功率
  • シリーズ本 vs 単行本の収益
  • KDPニッチ飽和 2026
  • 表紙のA/Bテスト 2026
  • AIナレーションの評判

12. よくある質問

Amazon KDPに関する最も一般的な質問に簡潔に答えるよ。それぞれ詳細な記事へのリンクがあるんだ。

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